候補評価
協業候補の評価方法|技術力・量産性・健全性を根拠で比較する
候補企業を知名度や総合点だけで選ばず、技術、補完性、量産、知財、事業、対話可能性を根拠付きで比較する方法です。8分で読む

優秀な会社と、自社に合う会社は同じではありません。高度な技術があっても、自社課題と補完関係がなければ協業価値は小さくなります。反対に、小規模で露出が少なくても、特定工程と対話力が合えば有力候補です。
評価では、事実、推測、提案を分けます。分からない項目を低評価にせず、追加確認事項として残すことで、公開情報が少ない企業を不当に落とす偏りを防ぎます。
6つの軸を別々に見る
総合点は順位づけに便利ですが、弱点を隠します。技術独自性が高いが量産条件は未確認、経営情報は確認できるが自社との補完性が低い、という形で評価軸を残します。
| 評価軸 | 確認する内容 | 根拠例 |
|---|---|---|
| 補完性 | 自社の不足を埋めるか | 製品、設備、研究テーマ |
| 独自性 | 代替しにくい知見があるか | 特許、論文、受賞、実績 |
| 成熟度 | 原理・試作・量産のどこか | 導入事例、製造体制、評価データ |
| 品質・供給 | 再現性と供給継続性 | 認証、検査、設備、拠点 |
| 事業健全性 | 協業を継続できるか | 法人情報、決算公告、行政情報 |
| 対話可能性 | 共同で仮説を育てられるか | 窓口、共同開発姿勢、連携実績 |
情報の鮮度と信頼度を表示する
5年前の記事と今月の公式発表は同じ重みではありません。情報源、公開日または取得日、一次情報か二次情報かを記録します。重要な主張は、性格の違う複数情報源で確認します。
法人番号は会社の同一性を、特許は技術テーマを、採択実績は公的評価の一場面を示します。どれも単独で会社全体の健全性や協業成功を保証しません。1つの事実を別の意味へ拡大しないことが信頼につながります。
選定理由と見送り理由を同じ粒度で残す
なぜ選んだかだけでなく、なぜ今は見送るかを残します。条件が変われば再評価でき、担当者が変わっても判断を再現できます。最終判断は、公開情報の仮説を面談、試料評価、現場確認で更新した後に行います。